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パワーハラスメントに苦しんでいるあなた。
これを読めばあなたにも”光”が見えてきます!
今これを読んでいる方の多くは、現在パワーハラスメント(以下パワハラ)に苦しんでいる方だと思います。
そういう方であれば、5分だけ時間をください。
どうすればパワハラを克服することができるのか? それをお伝えします。
おそらく、あなたは今被害に遭っているパワハラについて、こんな風に思っているのではないでしょうか?
- 「今、俺(わたし)が受けているのは、実はパワハラ?」
- 「なんで俺(わたし)がパワハラになんか遭わなければならないんだ!」
- 「やっぱり俺(わたし)が悪いんだろうか?」
- 「俺(わたし)がミスばかりするから怒鳴られても仕方がないんだ・・・・・」
- 「こんなことが、一体いつまで続くんだ!」
- 「あいつだけは絶対許せない。●●してやりたい」 等など・・・・・
パワハラ被害の実態は実に多様です。
- 上司から部下へのパワハラ
- 同僚から同僚へのパワハラ
- 集団でのパワハラ
- まれに部下から上司へのパワハラ
加害者と被害者の関係だけでもこれだけあるのですから、年齢や性別、職位、性格などを考えるとパワハラの実態はそれこそさまざまです。パワハラ被害に遭われている方の想いもそれぞれでしょう。
ただ、パワハラの被害者に共通して言えること、それはすべての人が
辛く、そして苦しい
ということです。仕事が辛い、会社に行くのが辛い、加害者からの仕打ちを思い出しやり場のない怒りを感じる、仕事以外のときでも楽しむことができない、夜ぐっすりと眠ることができない、・・・・・ということだろうと思います。
まず以下の文章をお読みください。
パワーハラスメント、またはパワハラ(以下パワハラと呼びます)という用語自体はかなり多くの人に知られるようになってきたと思いますが、具体的に何がパワハラにあたるのか、パワハラ被害にあったら具体的にどうすれば良いのかという点についての認識はまだまだのようです。私自身、実態についてはまったく知りませんでした。
ところが、いやもおうもなく昨年その実態を思い知らされることになりました。私自身パワハラの被害者になったのです。最初の頃は「言葉のきつい上司だがこれも愛のムチだろう」などと前向きに受け止め、何とか期待に応えようと試行錯誤を繰り返しました。しかし、しばらくするとそのことがまったく無意味であることを確信するようになりました。“無能”、“お前は本当にレベルが低い”、“お前は結局自分が目立ちたいだけだ”、“育ちがわかる”など、およそ業務とはかけ離れた人格を否定する言葉を日々投げかけられました。挙句、とどめの言葉は以下のようなものです。
「もしオレを謝らせるようなことをやったら俺はお前をツブす。」
少し前からすでに仕事に対するモチベーションは下がっていましたが、この一言で完全に気持ちの糸がプツッと切れました。
(『パワーハラスメント克服マニュアル』より抜粋)
もちろん本名ではありません。いわゆる告発ネタではないので本名を申し上げることはできませんが、本書の著者です。そして私もパワーハラスメントの被害を受けたひとりです。
私は長年携わってきた仕事を辞め、新たな仕事への期待に胸を膨らませて転職しました。そして数ヵ月後、上司から激しいパワハラを受けるようになったのです。先の文章はそのときの状況をご紹介したものです。少しだけ私のパワハラ体験を聞いてください。
最初の頃はそれがパワハラなのか、あるいは私への愛のムチなのか、正直よくわかりませんでした。というよりもパワハラでないことを信じたかったのかもしれません。上司の厳しい言葉にとまどいや不安を感じながらも何とか結果を出そうと頑張りました。しかしその上司が、私を良く知らない人にまで私のことを激しく中傷していることを知り、これまでのことすべてがまぎれもないパワハラだということを確信したのです。
私は強い怒りを覚える一方で、「これは何とかしなければ」という思いでパワハラに関する本を買い漁り、ネットを検索して自分なりにいろいろ調べはじめました。
ところがパワハラに関する本は専門家の手で何冊も出されてはいるのですが、そこからは実際にどうやればパワハラが解決できるのか、十分納得できる答えを得ることはできませんでした(もちろん参考にはなりましたが)。
それでも最初のうちは、どこかに何とかなるという気持ちがありました。なにしろパワハラは不法行為なのですから、最終的には訴訟をしてでも上司に勝てると考えていたのです。
ところが・・・・
話は簡単ではありませんでした。私はこれまでのパワハラの実情を事細かにワープロにして知り合いの弁護士に相談にいったのですが、私に都合の良い返事をもらうことはできませんでした。確かに私の件はパワハラだと断言してくれましたが、訴訟となると、最終的には会社も相手にしなければならず、私自身、相当なエネルギーが必要になることを教えられたのです。さらにそうまでしても、パワハラの場合必ず訴訟に勝てるとは限らないということも・・・・(注)(注)これは私が相談した弁護士の見解であり、後で調べてみると
ニュアンスが異なる見解もあります。私は、上司に対して強い怒りや悔しさを感じていました。また、会社に対してもパワハラという行為にきちんと対処していないことなど不満もありました。ただ、私は会社を訴訟の相手にしようなどとは考えていませんでした。そもそもそんなにパワーが必要だと思っていなかったのです。
正直、この時ばかりはガックリきたのですが、ただ、その弁護士がひとつヒントをくれました。その言葉を頭の中で繰り返し考えているうちに、私の心の霧はどんどん晴れていきました。この言葉が私にとってパワハラ解決の大きなヒントになりました。そして・・・・
こうして私はあらゆる可能性を考え、それを行動に移し、パワハラを克服しました。結局私は今、私が選んだ現状に十分満足し、胸をはってパワハラを克服したと言い切ることができます。以前のように、パワハラのことを思い出しては怒りが込み上げてくるようなこともなくなりました。毎日充実した気分で仕事に取り組んでいます。
ただ、この経緯の中でずっと気になっていることがありました。パワハラのことを調べているうちに、パワハラの被害に遭い、日々悩んでいる方が相当な数に上っているということを知ったのです。中にはパワハラのために心の病になり、今もその症状に苦しめられている方、さらには自ら命を絶ちたいとまで考えている人も少なくありません。差し迫った状況の中で、多くの人が将来展望のないまま現状に悩み、苦しんでいることを知りました。私自身強く感じたことですが、このような人たちにとって、どうしたらパワハラが克服できるのかを教えてくれる本があればどれだけ救われるか?
そのような本が喉から手が出るほど欲しいはずです。
これが私が、パワハラ被害者のためだけの本を書こうと思ったきっかけです。私は、パワハラなど労務問題の専門家ではありません。ただ、私には実際にパワハラの被害に遭い、そしてそれを克服した一人の人間としてあなたに伝えられることがあります。私の体験を元に専門家の理論も参考にしながら体系化した、おそらく初めての『パワハラ被害者によるパワーハラスメント克服法』をあなたにお伝えしたいと思います。
私は自分自身が苦しんだからこそ、ぜひともあなたの役に立ちたいと思っています。残念ながら私にはあなたに被害を加えている人たちに制裁を加えることはできませんが、理不尽なパワハラからあなたを救うことはできると思うのです。そして一日も早く、あなたが理不尽にも奪われてしまった晴れ晴れした気持ち、将来への希望を取り戻していただきたいのです。
本題に入りましょう。そもそも
パワハラとは何か?
それを知ることがパワハラ克服のスタートラインです。
パワーハラスメントという用語については現在のところ統一した定義はありませんが、どの本を見ても書いてある内容は似通っています。そこで、”パワーハラスメント”という言葉の生みの親である潟Nオレ・シー・キューブ代表の岡田康子さんの言葉を借りると、
- 職権などのパワーを背景にして、
- 本来の業務の範疇を超えて、
- 継続的に
- 人格と尊厳を傷つける言動を行い、
- 就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与えること。
(『上司と部下の深い溝』 岡田康子編著 紀伊国屋書店)
となります。だいたいわかりますか?簡単に言えば業務の範囲外のことで継続的に人を傷つける行為はほぼすべてパワハラと考えてください。言葉にすればこれだけなのですが、実際にはパワハラの認定は難しいと言われます。それは、その行為が”本来の業務の範囲”かどうかが当事者でもわかりにくいこと、それからもうひとつ、”傷つく”ということが主観的で個人差があるからです。そして、こうした難しさがパワハラの解決を阻害し、時間の経過とともに被害者を追い込んでいくのです。だからこそ、まずあなた自身が、今遭っていることがパワハラだと自覚すること、それがパワハラ克服のスタートラインになるのです。
あなたが受けていることが実際パワハラなのかどうか自分で確かめる方法が二つあります。
一つ目は、まず相手がなぜあなたを傷つける言動をするのか、それを知ることです。詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、理不尽にせよ何にせよそこには必ず理由があります。普通は問題にならないことでも、加害者はあなたの何かを問題にして攻撃しているのです。その何かを知ることで、相手の行為が本来業務に関係があるのか、あるいは業務の指導の範囲内なのかが判断できます。関係ないと言い切れるのであればパワハラと考えて良いでしょう。あなたを傷つけること、それが加害者の目的です。
もう一つは、まったく思い当たることがない、あるいは上の方法ではよくわからない場合の方法です。あえて誤解を恐れずに言います。あなたが相手の期待に応えようと一生懸命であるにも関わらず、相手から傷つけられ、辛く苦しい思いをしているのであれば、それはパワハラだと思ってください。それが真実だと思います。もちろん訴訟をおこすことにでもなればこんな単純ではありませんが、今あなたが判断する上ではそれで十分です。訴訟等の解決策を考えるのはまだ先です。
さて、ここまでお読みになって、あなたが受けていることがパワハラだと自信を持って(?)言える方はすでにスタートラインに立っています。続きを読んでください。また、はっきりわからないという方も、続きを読めばあなたが考えるヒントが見つかると思います。
それでは、どうすればパワーハラスメントは
それをお話したいと思います。
克服できるのか?
最初にもお話しましたが、あなたは今、戸惑いや激しい怒り、悔しさ、また一方では自分自身に対する情けなさや無力感を感じながら鬱々とした日々を送っておられるのではないですか? 私自身そうだったのですから、あなたの気持ちは十分理解できます。ただ、ここであなたに最初にお伝えしなければならないこと、それは、あなたがそういう気持ちでいる限り、あなたが受けているパワハラは決して解決しない
ということです。もしあなたが心の底からパワハラを解決したいと思うならば、まずあなたはこうした状態から、一歩を踏み出すのです。パワハラに遭ってしまったことを嘆くよりも、これから先のことを考えましょう。あなたは今被害に遭っているパワハラの解決策を見つけ、それを実行するのです。これが私からの一つ目のメッセージです。
パワーハラスメントの対処の難しさは、突き詰めれば次の3点です。
その1:パワハラかどうか確信が持てない
特に最初の頃はそうでしょう。愛のムチと良いほうに解釈しようとしたり、自分のミスのせいなどと自分を責めたりして、なかなか加害者にこそ問題があるということが認識できません。この初期の段階でパワハラへのきちんとした対処が難しいのです。そしてそうしている間にパワハラは徐々にエスカレートしていきます。
その2:パワハラを訴えることを
躊躇 してしまう
「このぐらい我慢しないとオトナ気ないと言われるのではないか?」「職場に波風を立てると周りに迷惑がかかるのではないか?」「だれかに相談すると仕返しがあるのではないか?(二次被害)」パワハラだと確信できても多くの人が自制してしまいます。なかなか克服に向けた具体的な行動に踏み切れないのです。この背景にはパワハラに対する世間の誤解や無理解があります。つまり、「パワハラというのは受ける側にも問題がある」という誤解です。確かに被害者の側にも問題があるケースもあるかも知れません。ただ、だからパワハラが仕方がないというのは全く違います。なにしろパワハラは人権侵害であり不法行為なのですから。残念ながら、現状そういうことを言う人も多いと思います。そしてそのような誤解や無理解は、決して世間だけでなくあなた自身の中にもあるのかも知れません。「私がいけないんだ」と我慢してしまうことです。
その3:パワハラは相当程度まで我慢できてしまう
これが一番厄介です。一気に打撃を受ければ対処の仕方もあるのでしょうが、パワハラはそれこそじわじわと傷を受け続けるので、声を上げるタイミングが難しいのです。しかしそれが我慢の限界に達したときにはその傷は相当深くなっています。低温やけどと同じ理屈です。最近PTSD(心的外傷後ストレス)という言葉が一般的にも知られるようになってきましたが、適切に対処しないとそれこそ何年間も後遺症に苦しまなければならないのです。これではいくらパワハラがなくなったとしてもとても解決したとはいえません。
つまりあなたは今、「パワーハラスメント」という、とても難しい問題にぶつかってしまったということです。あなたがパワハラに悩み苦しんで冒頭に挙げたような自問自答をし続けるというのも当然のことだと思います。私もそうでした。あなたの気持ちは痛いほど良く分かります。ただ、だからと言ってパワハラに遭ってしまった不幸を嘆くばかりでは何も解決しないのです。それどころか時がたてばたつほどあなた自身の傷は深くなっていくということを知っていただきたいのです。
ですから、
決してあなたはパワハラを我慢してはいけない
ということです。我慢するのではなく、パワハラを解決するための行動をとるのです。これが私からの二つ目のメッセージです。「我慢が足りない。」だれかに相談したときこういうことを言われるかもしれません。これもパワハラに対する大きな誤解のひとつです。パワハラを受けて我慢してよいのは、そのパワハラが短期間で解決することが明らかな場合、その時だけです。
あなたはこのことをしっかりと頭に入れておいてください。
さて、いよいよ核心です。
パワハラ克服に一番
必要なことは?
その答えの前に、そもそも「パワハラを克服する」ということがどういうことなのか考えてみてください。
[質問1]
パワハラがなくなれば、パワハラは克服したことになるのでしょうか?[質問2]
パワハラが続いている限りパワハラは克服されないのでしょうか?
どう思いますか? いずれも答えは”No”です。
先ほどお話したPTSDがそうです。たとえパワハラ自体はなくなったとしても、被害者の心に残された傷はその後も被害者を苦しめます。昔に受けたパワハラ体験が突然よみがえり、体が震えるような怒りや悔しさが込み上げてきてどうにもならないといったやりきれない事例も紹介されています。逆に、いくらパワハラに相当する行為を受けようが、あなた自身がそれに傷つかなくなれば、それはパワハラを克服したことになると言えるでしょう。
私は、パワハラ被害に遭う中で、どうすればパワハラを克服できるのかをひたすら考え続けました。その結果、ひとつの答えにたどり着きました。私は「パワハラの克服」とは何よりも、パワハラ克服のためにどのような解決策をとるにせよ、被害者自身がその結果に対して心から納得できること、
そしてそのために、被害者自身があらゆる可能性の中からパワハラの解決策を選択し、解決のために必要な行動をとること
だと思います。これがパワハラ克服の本質です。これが私からの三つ目のメッセージです。
「これしか仕方なかったんだ。」という消極的な納得ではありません。「本当にこれで良かった。」と心から思える納得です。そしてそのためには、パワハラの被害者本人が自分でベストと思う解決策を選択し、行動し、その結果に対して心から納得する、このプロセスが絶対に必要なのです。多くの専門家の方がさまざまな手法を使ってパワハラ解決のサポートを実践されていますが、出てくる解決事例を読んでみても、パワハラを克服した被害者が、専門家のサポートを受けながらも自分で考え、そしてその結果について心から納得していることがよくわかります。
何かこういうと「当たり前だ!」と怒られそうですが、この当たり前のことに気づくまでに私は数ヶ月かかりました。そしてパワハラのような難しい問題にぶつかった時、多くの人がこの当たり前のことにすら気づかない状態に追い込まれているのだと思います。
どうすれば心の底から納得できる
パワハラ解決策が見つけられるのか?それを最後にお話したいと思います。
あなたにも一度考えていただきたいのですが、結局パワハラを解決する方法は6通りしかありません。いくつかのバリエーションはあるでしょう、また手段もいろいろありますが、結果から突き詰めれば6つです。最終的にあなたは、このいずれかを選択することになります。
- 加害者を排除する(相手の退職、異動)
- あなた自身が別の部署に替わる(異動)
- あなた自身が会社を替わる(転職、起業)
- 加害者との関係を修復する(和解、不介入等)
- あなたがパワハラを受け流せるようになる
- 現状に耐える
前にもお話したとおり、最後の「現状に耐える」というのは、だまっていても短期間にパワハラが解決する場合だけの選択肢です。
もうひとつ「あなた自身が会社を替わる」、このことに違和感を持つ人がいるのではないでしょうか。会社を辞めるということは「負けじゃないの?」「逃げなんじゃないの?」と感じるということです。
ただ、良く考えてください。あなたが闘う本当の相手は何なのか?加害者でしょうか?いいえ違います。あなたが本当に闘わねばならない相手はパワーハラスメントという試練そのものです。あなたはこの試練と闘うのです。
このことに気づくことはとても大切です。私もそうでしたが、パワハラを克服するには相手に制裁を加えなければならない、会社を辞めては負けだという思い込みがあるのです。これがパワハラの解決のジャマをし、かつ被害者をよけいに追い込んでしまいます。あなたにとって、ベストの判断だと思って転職を選んだのであれば、それは「負けた」のではなく「再出発」という立派な解決策です。私は何も「会社を替わる」選択肢をあなたに勧めているわけではありません。ただパワハラの相談事例を見ていると、「絶対辞めてはいけません!相手の思うツボです。」というようなアドバイスを見かけることがあります。アドバイスする人は励ますつもりで言っているわけですが、私はこれは誤りであり、危険ですらあると思うのです。社内に残る、あるいは相手に制裁を加えるためにはいくつかの条件が必要です。中にはどう頑張っても条件を満たせない場合も出てきます。そのとき被害者は我慢するしかなくなります。我慢し続けるとどうなるかはすでにお話したとおりです。
パワハラをするような歪んだ人間の相手をするためにあなたの貴重な時間とエネルギーを使う価値があるか、そこを考えてみることも大切です。同じ時間を使うのならば、その前にもっと大事なことがあります。あなたがまず考えなければいけないこと、それは、
どうすればあなたが将来に希望が持てるかということです。
もちろん制裁を否定しているのでもありません。条件がそろえば選択すればよいのです。どうしてもあなたがパワハラを克服するために必要なのであれば必要な条件をそろえて闘うべきだと思います。私が言いたいのは、あなたが将来に希望が持てるために、社内に残ることだけではなく社外の選択肢にも目を向けていただきたいということです。
話を戻します。いずれにせよ、あなたはこの6通りの中からあなたに合った、そして実現可能な解決策を選択し、実現に必要な行動をとるのです。あなたにとってどの解決策がベストなのか、それはパワハラの状況によって千差万別です。あなたや加害者の性格によっても変わってくるでしょう。ここでそのすべてのケースをお話しすることはできませんが、大切なことはただ一つ、それは、
全体を見ること!
あなたは今まで、パワハラから逃れることばかりを考えていませんでしたか?あるいは加害者に復讐をすることばかり考えていませんでしたか?決してそれをおかしいとは思いません。ただ、あなたが不安や苦痛を感じるのはどうしていいかわからないからです。そしてどうしていいか分からない理由はただ一つ、全体が見えていないからです。全体が見えれば何をどうすればいいかが自然と見えてきます。それに応じてパワハラの不安や苦痛は嘘のように消えていきます。あなたは自信を持って解決策を選び、かつ行動に移すことができるようになります。これが四つ目のメッセージです。
先ほど、6つの解決策を示しましたが、出口を知ることも全体を見ることのひとつです。何よりも将来に希望を持てる方法を第一に考えること、これもそのひとつです。
それから、いずれの解決策もそれを実現するための条件があります。会社に残りたいのであれば、残るために必要な条件をそろえる必要があります。
加害者に制裁を加えたいのなら、それに必要な条件があります。どの解決策がベストなのか、その解決策の実現にはどんな条件が必要なのか、それをはっきりさせるために全体を見る必要があるのです。実現できないことをただ願い続けること自体、あなたを苦しめていることにも気づいていただきたいのです。
あなたに考えてほしいのはだいたい次のようなことです。
- 具体的にどんな被害に遭っているのか?(証拠の整理)
- パワハラに遭った本当の原因は何なのか?
- あなたの周りの客観的状況はどうなっているのか?
- あなたはどの解決策を目指したいのか?
- その解決策に必要な条件はそろっているのか?
- そろっていなければ、何をすれば条件がそろうのか?
ここですべてを説明することはできませんが、こういうことをひとつひとつ切り分けて考えていただきたいのです。これが『全体を見る』ということです。「全体を見る」(イメージ図)
パワハラを克服するためにあなたが考え、行動することは簡単に言えばこれだけです。このことさえ理解し実行すれば、あなたが「これで良かったんだ」といえる、心から納得できる解決策が必ず見つかります。
あなたは今、袋小路の中にいるような気持ちなのではないかと思います。私もそうでした。私の場合、それに気づかせてくれたのが知人の弁護士の一言でした。それが何だったのか?それをここでお伝えすることは控えます。あまりに単純なので、その言葉だけをお伝えすると誤解を招く恐れがあるからです。ただ私はその言葉に納得することによって全体を見ることの重要さに気付きました。それから私は、パワハラ克服のために今言ったようなことをひとつひとつ考え、ベストの解決策を選択しました。そして、その結果である現状に心の底から納得し、かつ満足しています。
さて、あなた自身のパワハラ解決のヒントは見つかりましたか?
今回私はこれまでお話してきたことを『パワハラ体験者によるパワーハラスメント克服マニュアル』として一冊の本にまとめました。本書はパワハラ被害者による、パワハラ被害者の為だけの、おそらく初めての克服本だと思います。本書ではこれまでお話してきたことをより詳しく具体的に説明しています。『全体を見る』視点や整理すべき項目およびその方法、さまざまな状況に応じた最適な解決策の選択や実行方法について体系的に解説しています。また、私自身のパワハラ体験も詳しくお伝えしています。パワハラに遭った被害者がどう考え、どう行動したかを追体験していただくこともあなたのパワハラ解決の参考になると思います。もちろんその中には知人の弁護士の言葉や私がとった解決策も載せています。本書の中で読んでいただけば、その言葉の意味、そしてなぜ私がその解決策をベストと考えたのかが理解していただけるはずです。ぜひ引き続き本書の内容に目を通していただきたいと思います。
『パワーハラスメント克服マニュアル』を見る
本書をお読みになって、あなたがパワハラを克服していただければ、それは私の喜びです。私自身パワハラに遭った甲斐もある(?)というものです。あなたが近い将来、パワハラ克服に成功して笑顔と充実感を取り戻されること、そして何より将来への希望を実感していただけることを心よりお祈りしています。ここまでお読みいただいて本当に有難うございました。
M.M.